名無しのノート

日常は崩れ始める

「無くなった?どういうことだ?」
当たり前の疑問を先生が口にする。

「あの、授業の前にトイレに行っている間にその...無くなっていたんです...」

衝撃がまた走った。しかし私は「へー」と話は聞いていた。

ん?何でおかしいと思わないんだろう?

............

脳を高速回転させる。記憶の欠片を組み合わせる。どこかで...そうだ、そうだ、そうだ!

本日二度目のフリーズ。信じられなかった。

今朝のノートの内容と一致しているじゃないか!!!

いや偶然か、うん偶然、偶然...

そういえば、まだあのノート続きが...





…まさかね。


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