新撰組は恋の香り―後編―

騒動になりました


はあー
この着物歩きづらいなぁ。

なんとかお酒を頼み
さあ、戻ろっとしたときなんか声が聞こえてきた。
いつもは気にしない会話じゃない?

そんな会話が聞こえる座敷に入るためには…
とか、その部屋の前でうーんと考えてると

「ん?そこの芸子。可愛いな。どうだ?酌をしてくれんか?」

御手洗いから帰ってきたらしい
男の人が座敷に招いてくれた。

「ええどすよ?あ、でもねえはんに言わんと…」

君菊さんに言わない心配するよね?

「ほんなら、わっちが行きますわ、姉はん。」

「え?あ、君菊ねえさんによろしゅう頼んでいい?桜の間にいるさかい。」

「はい。」

たぶんその座敷にいた芸子についてお世話とかする子だろう。
いいこだぁぁ。
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