恋……シヨ?ー小沢尚人編ー
「心花!本当にその男が好きなら、こっちからガツンと想いをぶつけちゃいなさいっ」



「ガ ガツン!?」



ガツンって、そういう時に使う言葉だっけ?


て言うか、想いをぶつけるだなんてそんな…っ



「いつか声をかけてくれるなんて思っちゃ甘いのよ!
首に鎖で繋いどかないと、男なんていつ消えちゃうかわかんないわよっ」



私が小沢先輩の首に鎖…っ!?


うひゃーっ
そんなの、ありえないからぁ!



だけどそう言うお姉ちゃんの彼氏も、そうやって首に鎖で繋がれてんだろうなぁ。


何となくそのイメージを頭に描き、ちょっぴり変な汗をかいてしまった。


仕事が楽しくて彼氏には構ってられないって言ってたけど、今もそうやって繋いでいるんだろう。


きっと、リアルにお姉ちゃんの恋愛は強引で大胆なんだ。


だから…




「…でないと、わたしみたいになっちゃうんだから…」



小声でぼやいたそんな言葉も、今の私の耳には届かなかったの。




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