恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「あ!いや、その、あの…っ!」



武藤くんは目をまん丸にして、あたふたする私を見つめる。

そしてぷっと吹き出した。



「先輩、それ先に言わないでくださいよ」


「へっ!?」


「もっと一人前の男になったら、僕からちゃんと言いますから」



そっと優しく掴まれる私の両腕。

真正面にある彼の瞳はとても綺麗で吸い込まれそうで、私は息を呑んだ。



「だから…その時まで待っててください」


「……はい」



ふわりと微笑んで近付く唇に、私は自然と目を閉じる。


とても幸福なオレンジの光に包まれながら、私達は優しい優しいキスをした──。



今日は誰にも邪魔されない。

これからも、ずっと二人でいようね!






 *Normal happy end*



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