恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「…心花さんも、僕があげた香水使ってくれてる」


「もちろん!」



そう、私はクリスマスに香水を貰ったの。

甘過ぎずフルーティな香りが私もすごく気に入ってるんだ。


雅晴はより一層腕の力を強くして、私の肩に顔を埋めながら呟く。



「……会いたかった」



胸がきゅうっと締め付けられるのを感じながら、「私もだよ」と言って背中に腕を回した。


好きな人とこうして触れ合えるって本当に幸せだし、パワーを貰える。

ただ、離れる時がものすごく寂しくなるけど。



「…卒業おめでと」


「ありがとう」



でも雅晴の夢のためだからね、これくらい我慢しなきゃ!


< 149 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop