恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「ごっ!ゴメン!!
大丈夫!ありがとうっ!!」


「あ…いや、こっちこそすみません…!」



どぎまぎしながらパッと密着した体を離す。

う~~恥ずかしいよぉ…!!



甘い余韻を残しながらも、また何事もなかったかのように歩き始める私達。

再びチラリと武藤くんを見上げると、彼も耳まで赤くなっているように見えた。



すっごくビックリしたし心臓バクバクだったけど…


……でも、武藤くんの腕の中ってすごく温かくて力強くて、安心したなぁ……。



ほんの一瞬のことだったけれど、抱き寄せられた感覚と胸の高鳴りはずっと消えることはなかった。



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