恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「いらっしゃい!
…あぁ、なんだ雅晴か」



お店の奥から威勢良く声がしたかと思うと、金髪で美形だけどちょっと目つきの悪い男の人が現れた。



……あれ?この人どこかで見たことある…?


金髪に赤いピアス。
そしてこの鋭い目つき。


……間違いない!
あの時コンビニでチョコの五重奏を譲ってくれって言った──…



「スイーツヤンキー!!??」
「ただいま、兄ちゃん」


「……あぁん?」



私と武藤くんの声が重なり、ヤンキーさんが私にナイフのように鋭い視線を突き刺す。

反射的にビクッと肩をすくめ、思わず武藤くんの背中に隠れる私。



ちょっと待ってよ…!

もしかしなくても、武藤くんのお兄さんってこのヤンキーさんなのっ!!??


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