恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
気を取り直してシュークリームを手に振り向いた。


──すると。



「来ちゃいました、先輩」






「む、武藤くんっ──!!」



うそ…本当に来てくれた!!


目を見開いて驚く私に武藤くんは、「すごく混んでたから、ちょっと空いてきた頃を狙って来てみました」と言って微笑む。


あーなんかすごく嬉しい…!!



「まだありますか?」


「あ、うん!もう残り少ないけど…どれにする?」


「じゃあそれで」



武藤くんは選んでほしいという私の想いを知ってるかのように、私の手の中にあるシュークリームを指差す。

渡してあげると早速一口食べて、「うん、おいしい!」と満面の笑みで頷いてくれた。


< 7 / 153 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop