恋……シヨ?‐武藤 雅晴編‐
「先輩もぜひ来てください。視聴覚室でやってますから」



むくむくと醜い嫉妬が沸き上がるけれど、武藤くんの笑顔に少し抑制される。

面白そうだし、後で夕陽と行ってみようかな?



それから、一応休憩中だと言う二人にカプチーノとお菓子を出してあげた。

武藤くんが私のアートを絶賛してくれたおかげで機嫌も良くなるなんて、私ってやっぱり単純だ。



そして私の休憩時間になり、乗り気の夕陽と二人で視聴覚室へ向かった。

入り口で立っている武藤くんはやっぱりかなり目立つ。



「なに、あのバンパイア武藤!すごいハマってるじゃん!」


「バンパイア武藤……」


「バスケ部じゃないのによくやるわね~」



夕陽のそのネーミングはどうかと思うけど、確かによく引き受けたなと思う。

そんな優しいところも好きなんだけど。


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