溺愛カンケイ!
――…コンコン、

病室のドアをノックする音が。

「はい」

「こんにちは。花音チャンの具合はどうですか?」

ドアから入ってきたのは花山主任と原田部長だった。


「あっ、花山主任。原田部長まで…来て下さったんですか?」


ビックリした。お見舞いに来てもらえると思わなかったから。


「あの時はホントに心配したのよ。事故に遭ったのが花音チャンだったから…心臓が止まるかと思ったんだから」

「すみません、ご心配おかけして。何とか大丈夫みたいです」

身体を起こそうとしたけど思うようにいかず、それを見た紫音にぃが手助けしてくれた。


「よかった。あの後、まさかこんな事になるなんて思わなくて私が花音チャンを引き留めておけば…」

花山主任は悔しそうに唇を噛み目を附せる。


「花山主任、あれは私が逃げ出したから事故にあったんです。だから気にしないで下さい」

お願いします、と。

でも…、と花山主任は何か言いたそうだったけど言葉を飲み込んだ。

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