溺愛カンケイ!

「そ、それは結構ですっ」

すぐさま拒否した。

「遠慮するなよ、俺の未来の奥さんなんだから」

み、未来の奥さんて…。
拓也さんは見事に無口なクール系イケメンの化けの皮が剥がれてるよ。


「恥ずかしいから自分で入りますっ!」

「恥ずかしいって…何を今更。もう身体の隅々まで全て見てるのに…」


「もーーっ、そんな事言わないで下さいっ」

恥ずかしさに耐えきれなくなり真っ赤に染まった顔を拓也さんの胸に押し付けた。


「花音は何も心配しなくていいよ。全部俺に任せといて」


ふわりと優しく抱き締める。


『任せて』なんて頼もしいセリフだけどこれは違うと思う…全然任せられないよ。


でも、結局いつも私は拓也さんのペースに巻き込まれていくんだから…。
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