溺愛カンケイ!

自分の不甲斐なさに落ち込んでいると

「じゃあ、花音ちゃん駅まで送ろうか?」

「あっ、いや大丈夫です。用事を済ませてから帰るので」

田中主任の申し出に慌てて口を開く。


「あー、そうだったね。花音ちゃんが明日オッケーしてくれたのが嬉しくてうっかり忘れてたよ」

主任は頭をポリポリ掻きながら無邪気な笑顔で話をする。
罪悪感が生まれて仕方がない。


「気を付けて帰ってね。明日の約束、忘れたらダメだよ」

パチンと王子様ウインクをする。

「……はい、」


課長の方を見ると…まだ電話してるし。

あとでちゃんと報告しないといけないよね。
はぁ、気が重いし溜め息ばかり出る。


いつまでも会社にいても仕方ない。
荷物を持ち

「お先に失礼します」

挨拶し営業フロアを後にした。

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