溺愛カンケイ!

いつもキラキラした笑顔を振りまいていた田中主任だけど今は見る影もない。
そうしてしまったのは私、だ。

私がもっと早く言ってればこんな事にはならなかったのに。

ここで拓也さんがゆっくりと口を開き


「田中、今までずっと黙っていて悪かった。言い訳に聞こえるかもしれないが…隠すつもりなんてなかったんだ。本当ならもっと早く言うべきだった。まさか田中が本気で花音の事を好きになるとは思わなかったから…」


一呼吸おき


「田中、本当にすまない」

頭を深々と下げた。

私は拓也さんにもこんな事をさせてしまって…。
胸が締め付けられる。

「課長、頭を上げて下さい。はっ、それじゃあ二人は花音ちゃんの為に必死に変わろうとしてる俺を見て何報われないのにバカな事してるんだって影で笑ってたんでしょうね…」


田中主任は冷たく言い放った。
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