君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「ははっ」




?なんで笑ったんだ?





「空斗、考え過ぎ!」




えっ!






俺、そんなに顔に出てた?





恥ずかしすぎる…。





「大丈夫、空斗の考えてるようなことはないから」





あ…それはそれで傷つくな…





それに、そのセリフ、男の方が言うんじゃねーか?






琴音は俺の腕にギュッとくっつく。







「空斗、温かいね…このぬくもり、ずっと感じていたいな…」








…琴音、どうしたんだ?







「ずっと、一緒だろ?急にどうした?」







俺がそう聞くと、琴音がハッとした表情になった。







「いや、何でもないよ。そうだね、あたし達はずーっと一緒だもんね…」








「?…あ、あぁ。お前がどんなに俺が嫌いになっても、俺はお前を好きでい続けるからな。」








琴音は俺の体に抱きついた。








「うん、そうだよね。…ずっと…」
< 117 / 234 >

この作品をシェア

pagetop