君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「空斗、お前まだ…琴音に本当のこと言ってないのか?」







「おぅ、まぁな。






余計に心配させて、琴音の心臓が進行しても困るし。





俺と違ってあいつには未来があるからな。」







「し……る」






「?蓮何か―――――」






「知ってるよ、琴音は。お前の病気の事も、お前の……未来の事も。」






なんて言った!?







知ってる?







琴音が?








「どう…して?」







「海生さんが話したんだ。空斗の彼女だからって。」






…ッ!!







母さんかよ…。






勝手なことを…ふざけんな…!





そう思って、母さんに電話しようとする俺の手を蓮がつかんで止めた。
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