君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
「やめとけ」








「な…!なんでだよ!?」








キッと蓮を睨む。







「どうせはばれるんだ。




いきなり知らされるより、理解していた方がいいはずだ。




海生さんのやった事は正しい。





お前も分かってるだろ?」








…あぁ。わかってる。









わかってるから悔しいんだ。








俺の未来はいつまでも続いているのだろうか。








来年か…来月か…。







ひょっとすると、明日かも知れない。







それは、誰にも分からない。








ただ一つ分かっている事は、俺は早いうちに…








琴音の前からいなくなる。
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