君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
~琴音side~

空斗と過ごす時間は特別だった。




今まで人と接した事の無かったあたしにとって最高の忘れられない時間だった。




ギュッと手を握ってくれる空斗ーーー。




ねぇ空斗?




あたしは空斗のおかげで、生きる希望を見つけた。




空斗がいなかったら、あたしは今、ここにいないんだよ?




そんな事を考えながら、あたしの向かいでカフェオレを飲む空斗を見ていると、自然に口が動いた-----。




「空斗……」




「ん?」




「…好きだよ……あたし、空斗の事が好き---------------」
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