君と出会ってーー。~あなたがいた頃は~
部屋に入り、俺は琴音に当たった物を差し出した。





「え?くれるの?」





「ああ。」





だって、中身は…





「キャー!かわいい!熊のぬいぐるみだぁー!」






「琴音の好きそうなものだからな」






「ふわふわー、ホントにもらっていいの?」






そんなもの、俺がもらってもな、笑






「うん。お前にあげる」






「やったー!」






琴音はぬいぐるみをギュっと抱きしめた。





くそっ、俺あのぬいぐるみになりてー!笑





琴音の幸せそうな表情を見て、俺も幸せな気分になった。
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