槍水仙

「そち、名は何と申す?」



「あ、えと・・・す、澄と申します・・・」



「ほぅ、澄・・・良い名じゃな。兼次、下がれ」



「はっ」





兼次さんいっちゃった・・・




秀平様と・・・ふたり!?!?



え、うそどうしよ・・・





「澄・・・と申したな。茶を入れてくれるか?」




え・・・?




「入れてくれるのであろう?」




「は、はい!!」




いきなりびっくりしたぁ・・・




お茶を入れてくれって・・・そんなの・・・




〝お茶は、心よ〟




お母様が前に言っていた言葉・・・



そうだ、心だ



私が出来る、精一杯のお茶をおもてなししよう・・・!
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