シークレット ハニー~101号室の恋事情~


「見られたくない物があるなら連れてくるなって事?
でも、急に雨宮さんが外で大声出すからやむおえずだったし」
「注意したいならさっさとすればよかったじゃないですか!
五十嵐さんが紅茶とかクッキーとか用意するから、つい気が緩んでCDに手が伸びちゃったんです!」
「あれ。雨宮さんに喜んでもらおうと思ってした事だったのに……そんな言われ方されるとショックだな」


言葉通り、本当にしゅんって眉を下げる五十嵐さんに、思わず言葉を呑む。

秘密を教えろなんて条件はおかしいけど、ちょっと言い過ぎたかもしれない。
確かに、入れてくれた紅茶はおいしかったし、クッキーだっておいしそうだ。

紅茶なんか、茶葉から入れてくれてるし。

私はティーポットを用意するのも、茶葉で入れた後それを片付けるのも、全部が面倒でいつもマグカップに直接ティーパックを入れる。

だからなのか、桃の香りをさせて湯気を立てる紅茶に、余計に申し訳ない気分になる。

自分が飲みたかったとしても、手間をかけて私の分まで入れてくれたのは事実だし。





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