シークレット ハニー~101号室の恋事情~



五十嵐さん、本当に仕事ができるんだろうか。

大体、預金の仕事も融資の仕事もした事ないのにいきなり監査だなんて、金融機関の仕事甘く見すぎな気がする。
細かいしややこしいしで、ああもうっ!って発狂しそうになるような内容ばかりなのに。

五十嵐さんが課長補佐として紹介された日はそんな事ばかり心配していたけれど。
そんな私の心配は見事に裏切られる事となった。
もちろん、いい意味で。


「吉田さん、残高証明書の綴り去年分も持ってきてください」
「はい。何か引っかかる点でもありましたか?」
「この社判、住所の最後が見えづらいので。
ただ押し方の問題であれば、営業店社員に注意をすればいいですが、ずっと使ってきたものが摩耗してっていうのなら、そろそろ作り変えてもらわないとまずいレベルですから」
「そうですね。じゃあ僕が確認して営業店側にその旨伝えておきます」
「お願いします」


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