シークレット ハニー~101号室の恋事情~
「俺は、そこまで公私混同させないよ。
叔父さんには、できるだけ葉月がやりやすいところにって頼んだだけだし。
そうしたら、もともと監査課にひとり増やすって話が出てたからそこにってなったんだ」
「そうだったんですか」
「まさか一緒の課で働けるとは思っていなかったから、素直に感想言っていいなら嬉しかったけどね」
「仕事、本当にちゃんとできるんですよね?」
「ああ。この一年半ばっちりしごかれたからね」
「誰にですか?」
「叔父さん、六年前に人事部部長になったけど、それまではずっと監査課にいたから。
休みの日まで会社呼び出されるしまいったよ。
派遣の契約違反」
「それだけ大切に思ってくれてるんですよ。
……課長の事を」
初めて課長と呼ぶと、五十嵐さんは悪くないねと微笑んだ。