シークレット ハニー~101号室の恋事情~


昼休みは、イヤホンで音楽を聴いている人もいれば、ただでさえ目が疲れてるのにその上クロスワードパズルなんかを始める人もいたり。
中には趣味のミニ四駆を組み立てるつわものまでいたりで、休み時間は各々の世界にトリップしたまま過ごす。

周りから隔離されてるだけあって、やっぱり独特な集団なのかもしれない。


「課長、両替表なんですけど、営業店前にある美容院、いつも店名だけで住所書いてませんが指摘事項に入れますか?」


普通なら、両替表には住所と名前を書くのが決まりだ。
だけど、毎日くるお客様はどこのお店にもいるし、住所も名前もなくても言わば顔パスで通るようなお客様もいる。
そういう馴染みのある人とは結構なぁなぁになってしまって、例え住所が書かれていなくてもそのまま通してしまう事は私が窓口をしている時も結構あった。

そんな事情を知っているだけに課長に確認をすると、課長は少し考えてから私を見た。



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