キュンラブ†誘惑~Because I love you~年の差恋愛

「あ、うん、そうなの。

それでね、それは私の片思いなの」


柊司は少し眉をひそめた。



「そのことで…さっき車の中で『思い出し泣き』しちゃった」

「はぁっ?」



さっきソファーで一人でいるときに考えたこと----

それは、泣いた理由を柊司に問いつめられる前に自分から話すこと。



真実に限りなく近くて嘘じゃないけど、それがすべてじゃない話。

まるっきりない話なんて思いつかないし、柊司に嘘をつきとおす自信もない。


だから本当の話を一部隠して話すことにした。




「なんだよ『思い出し泣き』って」


ちょっと呆れたようにつっこまれる。

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