もうひとつの恋
「なっ!」


知らなかった。


親父のやつ、いつも普通の顔して、桜井によろしくな?なんて言ってたから……


「だから、おあいこなんだよ

お前らさすが親子、すげぇ似てる」


ようやく純ちゃんは俺の体から離れて、テーブルに放置されていたアイスコーヒーをズズッと飲み干した。


「わかった?

それだけ部長はお前のこと大好きってこと

その子ももちろん、可愛いんだとは思うけど、お前は特別なんだよ

ある意味、花純美よりな?」


自分の顔がほころぶのがわかって、咄嗟に顔を隠した。


俺はいらない子なんかじゃなかった。


それがわかっただけでホッとする。


そして親父だけじゃなくて、純ちゃんにも特別だって言われてる気がして、凍りついていた心が溶けだしていくのを感じて俺は大きく息を吐いた。


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