Love Again【番外編集】
「さっきの舞さんと拓海さんの会話…少し聞こえて来たの…私には聞かれたくなかったみたいだけど…」



『それはっ…』



「でも!私、平気だよ?」



『亜…希?』




更に揺れる拓海さんの瞳。私が何を考えているのかわからないといった表情。



私はそんな拓海さんの不安を取り除く為に笑って続ける。



「だって、昔の事でしょう?だから平気だよ!少し…驚いたけどね?」




『そうか…』




私なら平気。



そういえば拓海さんも安心してくれる。





そう思っていたのに…




どうして…まだ…そんな戸惑った表情をするの?





「拓…海さん?」




『…お袋達が戻って来た。』




そう言って席を立ち、お義父さんの持つ大きな荷物を代わりに持つ拓海さん。
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