Love Again【番外編集】
『ここでお袋達が戻ってくるの待とう。』




入り口が見える椅子に座らされる。



『ほら。泣きすぎて水分不足だろ?』




お茶のペットボトルの蓋を開けて渡してくれる拓海さん。




「ありがと…」




拓海さんは何も言って来ない。私が舞さんとの話を聞いてたか気にならないの?


ぐいっとお茶を飲み込んで、少し深呼吸をした。




「拓海さん、聞きたいことがあるの。」




『…何?』



私の顔を見て、いつになく真剣な拓海さんの顔。




私は拓海さんから目を反らさずに聞いた。




「みちるさんは…

みちるさんは、拓海さんの昔の彼女…なの?」




拓海さんの瞳が揺れた





口を開くけど、落ちてこない言葉。



私はそんな拓海さんを見て確信した。




みちるさんは、やっぱり拓海さんの…元カノなんだって…
< 96 / 359 >

この作品をシェア

pagetop