ロストバージン·レクイエム


暗闇の中で、彼もまた私がしたように触れてくる。

「入り口」を探すように。


「ここ?」

「ここ。」


手を添えて教える。


「濡れてる」

「うん。」


「エロ漫画かよ」なんてを軽口たたく余裕、ちょっと今はない。


「タオル敷かなきゃシーツが汚れるかも」


初めてだという事を伝えたかったけれど、ストレートに「処女です」と言う勇気はなかった。


「別にいいよ」


伝わったかどうかは分からない。


股間が圧迫される。


ついに、ついについについに……!


「い」

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