ロストバージン·レクイエム


買い物を済ませ再び国道を走る。
ランチタイムとディナータイムの中間だからか、なかなか開いている店がない。


「もうそこにしよう」

急に空腹に耐えられなくなり、目についたJで始まるファミレスの看板を指した。


「えぇー?いいの?」

「いい。お腹空いた」


川島君は嫌そうだ。
でももう我慢出来ない。


「学生の時に来たきりだ」

「私もだよ」



私は塩鯖定食を注文した。
インスタントって丸分かりの味噌汁も、久しぶりに食べると美味しく感じる。

川島君はハンバーグ定食。
なんだかんだガッツリ食べている。

誰でも食事中は口数が減るものだけど、私たちはほぼ無言だ。

空腹時ならなおさら。
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