ロストバージン·レクイエム
「今度はご飯作ってね」
「はいはい」
「……気のない返事だ」
食事を終わらせて一休みしているとき、ようやく会話をした。
「この後どこ行く?」
「帰る」
「えぇ!?」
「嘘だよ」
こんなふうにからかうと、可愛い顔になっておもしろい。
でも、あんまりやると怒るからほどほどにしなきゃね。
「公園行こう。空港の近くに眺めの良い所があるんだ」
「そうしよう!」
私の提案に即答する様子は何だか犬みたいだ。