ロストバージン·レクイエム

知らない銘柄のシャンプーで頭を洗い、家で使ってるのとは違うボディソープで身体を隅々まで洗う。

いつも周りの肉を寄せ集めてギュウギュウに盛っている胸は、プロテクターのような下着を外してしまえばささやかなものだ。

申し訳程度のくびれしかないメリハリのない身体。

真の姿は貧相で、子どもの様にも見える。

がっかりされないかな。
あんまり見せたくないな。

いつもは1時間近くボーっと湯船に浸かるけど、待たせるのも悪いので充分に暖まったところでお風呂から上がった。

結局選んだのはケースの一番上に入っていたヨレヨレのTシャツと地味な灰色のスウェット。

今日はきちんと上下セットの下着を準備してきた。

フューシャピンクの可愛いやつ。新品。

ブラジャーに肉を詰め込んで無駄毛の処理に不備がないかをチェックすると、ドライヤーで髪を乾かしてバスルームを出た。
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