空に描いた恋の音



「あ、先客だ。」



折角一人になりたくて来たのに、これじゃあ意味がない。

私は小さく呟くとその場を去ろうとした。




でも、


「あ、待って。」


私に気がついたその人が大きな声で引き止めた。


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