朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
入ってくるやいなや、暁は柚を抱きしめた。
会えなかった寂しさを埋めるように柚の香りを堪能する。
抱きしめられても、柚は抵抗しなかったし、特になんとも思わなかった。
外国人のハグみたいなものだと思っていた。
嬉しそうに抱きしめていた暁であったが、身体を離して柚の身体を改めてみると、眉間に皺が寄った。
羽織っていた青藤色の長衣を脱ぎ、柚に着させる。
「なんだよ、別に寒くねぇよ」
「いいから着るのだ。最近どんどんしどけない格好になってきて、余の目に毒だ」
「目に毒ってなんだよ、失礼だな」
そう言いながらも、柚は大人しく長衣を着た。
暁が羽織ると膝下までの丈の長さだが、柚が着ると踝くらいの丈になった。
暁は大きいんだなあと思うと、なんだか胸がくすぐったくなった。
長衣から暁の香りがほんのりするのも、少しだけ嬉しい。
会えなかった寂しさを埋めるように柚の香りを堪能する。
抱きしめられても、柚は抵抗しなかったし、特になんとも思わなかった。
外国人のハグみたいなものだと思っていた。
嬉しそうに抱きしめていた暁であったが、身体を離して柚の身体を改めてみると、眉間に皺が寄った。
羽織っていた青藤色の長衣を脱ぎ、柚に着させる。
「なんだよ、別に寒くねぇよ」
「いいから着るのだ。最近どんどんしどけない格好になってきて、余の目に毒だ」
「目に毒ってなんだよ、失礼だな」
そう言いながらも、柚は大人しく長衣を着た。
暁が羽織ると膝下までの丈の長さだが、柚が着ると踝くらいの丈になった。
暁は大きいんだなあと思うと、なんだか胸がくすぐったくなった。
長衣から暁の香りがほんのりするのも、少しだけ嬉しい。