朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
その様子に満足した暁は、カラカラと笑いながら立ち去って行った。


 本気なのか冗談なのか分からない。


どこまで覚悟すればいいんだろう。


 柚は心臓がバクバクして、顔の火照りが止まらず、両手で頬を包んだ。


(うわ~、どうしよう!)


 緊張しながらも、嫌ではなかった。


ついにきたかというかんじで、どこまで暁がしてくるのか予想もつかない。


嫌な気持ちや拒む気持ちが生まれないからこそ、心臓のドキドキは高鳴る一方だった。


「すいぶんと仲がよろしい様子ですね」


 貴次がいることをすっかり忘れていた柚は、不機嫌な貴次を見て焦った。


「な、仲がいいっていうか……」


 慌てて取り繕うも、顔が自然とニヤけてしまう。


「帝が、あなたのことを本気で好きではないと言ったことを忘れたのですか?」
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