朱雀の婚姻~俺様帝と溺愛寵妃~
「あっ! いけない! もうそろそろ勉強の時間だ! 僕行くね」


 稚夜は慌てて駆け出した。


「帝もそろそろ戻られた方がいいんじゃないですか?」


「名残惜しいが、そうだな」


 柚は暁がたいして怒っていないようなので、ほっと一安心した。


すると、安心した様子の柚を見て、暁が柚に近寄った。


「余に隠し事をしていたこと、まだ許したわけではないぞ」


「えっ!?」


 柚は安心しきっていたので、驚いて顔を上げた。


「……ごめん。どうしたら許してくれるんだ?」


「そうだな、今夜の柚次第かな」


 暁は少し意地悪げに微笑んだ。


「私次第?」


「唇を交わすだけでは、物足りないかもしれん。

今夜、楽しみにしてる。覚悟しておけ」


 柚は、暁の言葉に耳まで真っ赤になってしまった。
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