闘志、燃ゆる魂
「勝手な事言ってんじゃねえ!!」
 もう一発、石が飛んできた。


「お前……!?」
 名は、裴元紹と言ったか。腕には石を持っている。


「さっきから聞いてりゃ、やっぱりてめえらの仕業か!」
「だったら、なんだってんだよ? 俺を怒らせてただで済むと思ってんじゃねんだろうなあ!? ああっ!?」


「うるせえっ!!」
 三発目は、馬に当たった。馬は声を発して、副頭目を落馬させた。

 とうとう、副頭目に火を付けたらしい。副頭目は周倉の横をすり抜け、再度剣を抜いて走り出した。


「この俺を、舐めんじゃねえよっ!!」
 四発目。今度は副頭目とは見当外れの場に飛び、周倉の前に落ちた。


「あ、あれ……?」


 呆然としているが、敵が近くに寄ってきて慌てて石を捨てた。抜剣して何とか受け止めるが、力の強さに汗を滲ませている。


「う、嘘だろ……!?」
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