星に願いを
悠の横顔をチラッと見て聞いた。
「よく来るんですか?その…美紀ちゃんとか…連れて…」
「女の子連れて来たの君が初めてだよ。」
ニコッと笑ってブランコを軽く漕ぎ始めた。
「俺、彼女いないし。」
ボソッとつぶやいた悠の横顔にドキドキしてしまった。
星子も少しブランコをこぎながら空を見上げた。
それは都会なのにも関わらず、冬の静寂さの中にきらめく星々が降り注ぎそうな程の夜空。
「ここに連れてくるのは、君だけだ。」
ブランコを止めると、星子の目をまっすぐに見つめて言った。
星子はびっくりして悠をじっと見つめた。
「俺、君が好きだよ。」