魔法都市
夕紀は何かの気配を感じて奏たちがいる部屋へと急いで向かう
弥生も夕紀を追うようにバタバタと廊下を突き進むように走る
この頃夕紀は魔法都市で一番強いチカラの持ち主と言われていた
なぜそう呼ばれるようになったかはわからないが
『こっちね!』
『居場所分かるの!?』
『なんとなくだけど奏ちゃんの気配と…嫌な予感というか嫌な気配がね』
『奏ちゃんが危ないってわけね』
そして二人は百合華と奏がいるであろう部屋へ着くと叫び声が聞こえた
『うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』
その声にハッとしてバンッ!と思い切り開ける
『奏ちゃん!』
『なっ…なにこれ』
『あら、案外早かったわね』
そこには体を固定されパワーストーンを体に埋め込まれされそうになっていた奏の姿があった
バチバチとまるで静電気のようなものに身を包まされ百合華は余裕綽々のような笑みを浮かべていた
『百合華…アナタって人はどこまでこんなことすれば気が済むのよ』
『百合華…』
『……さぁ、ね。ここから全部始まるのよ』
今までにない悪のような笑みを浮かべる百合華であった
fin.