魔法都市
―――魔法管理委員会特別会議室
会議室では悠太が会議及び“第二の魔法都市”計画に参加させるかどうかの話になっていた
「それは――夕紀の息子だから参加させるということなのか?」
「本人の意志がどうであれ水城も彼も我々から見ればまだ子供ですぞ?」
「……この二人ならこの魔法都市の未来を託してもいいという意見は賛成だが万が一のことがあったらどうする?弥生」
いろんな意見が飛び交うなかで話が弥生に振られた
「万が一?万が一というのは?」
「二人が夕紀と同じ道を歩むことが考えられるということだっ!!」
「……」
「“黒羽”がいま動きだしブローカーの数が増えればこちらの動きが奴らに伝わり10年前と同じ結末となると我々は言いたいのだ!」
「……だ、そうよ。奏、悠太くん」
弥生に意見してきた意見を奏と悠太に振る
一息つくと二人はそれぞれの意志を言い出す
「心配してくれるのはありがたいけど…あたしは夕紀さんの意志がどうとかでは無くこれは夕紀さんが亡くなった時点で魔法都市を救うと決めていましたよ」
「なっ…」
奏の意志は皆が驚く
その横で弥生がクスッと笑う