ねぇ、好き。上



コンコン…





メイドだ…。



毎日こんな風に来るのか…


「お嬢様、お坊っちゃま。夕食の準備ができました」



「今、行きます」


と、凛くんが代わりに答えてくれた。







「行くぞ」


「あ…、う、うん…」





さっきから、無言だったあたしたち。



でも、今凛くんが声を掛けてくれた。




ただ、それだけ。



それだけなんだけど、



あたしにはすごく嬉しかった。




好きな人だから。



それも、あるかもしれない。



だけど、それ以上に親切にしてもらえたことが何よりも嬉しかった。



心を許せる人が、凛くんしかいないから…





< 120 / 275 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop