ねぇ、好き。上
「…はい。……お、母様…」
一筋の涙があたしの頬を伝う…。
凛くんをチラッとみると…
驚いた顔であたしをみている…
情けない…
凛くんの前で…
「…声が小さいわ」
しょうがないじゃん。
ねぇ、あたしの気持ち…
もう、わからないの…?
「っ…はい…っ…お母様…」
辛い…
悲しい…
どうしようもない悲しさが込み上げてくる…
「ちょっと、いつまで泣いてんのよ。みっともないから、早く立ちなさい」
あたしは、何も言えずに
静かに立った。
「…返事。」
ボソッと呟いたお母さん…
あ…。
今、言われたことなのに…
忘れてた…。
パンッー…
痛っ…
また、頬をビンタされた。
それも、さっきよりも強く…
倒れるあたし…
流れ出す涙…
お父様もただ、みてるだけ…
優しくなんかないじゃん。
お母さんと同じ…あたしの心を容赦なく傷つける人。
もう、あんなのお母さんじゃない。
あたしの知らない…お母様…。