あたしの前世はあなたの恋人
――ピシャン
教室のドアをしめ、招かれるように私は誰かの席に座った。
「で、自己紹介だけど」
「あ、はい…」
何故か敬語になってしまった。
「あたしたちからするわね。あたしは土方水津紀(ヒジカタミツキ)。よろしくね」
ニコリ、というように笑った土方さん。
さん付けしたほうがしっくりくるな。うん。
土方さんは、第一印象とかわらず、超絶美少女としか思えない。そこらのモデルや女優より可愛くね? というくらいの美少女度だ。