東京へ 〜僕の夢を乗せて
母は、

三男のジュンのいじめにはかなり心を痛めていた。


ジュンは自分で剣道をやりたいといい、

剣道部にはいった。

一つ上の兄がいた時はまだ良かったが、

その兄が卒業をし、ジュンが二年生になった時から、

そのいじめは始まった。 

汚いとか臭いとか死ねなどいつも言われ続けた。 


でも一番辛かったのは、

剣道をやる格技場にジュンが入ろうとしたら、

こっちに来るな、入るなと言われた事だ。


ジュンは体の震えが止まらず
それから、二度と格伎場には入れなくなった。


ジュンは自分の左胸を押さえ

ここが痛いと泣いた。
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