暗黒組織~グリフォード~
バンッ!、と大きな音と共に、古びたドアは吹っ飛んで行く。中にいたのは40人ぐらいで、全員、ガスマスクに白いマントのような布を巻いた格好をしていた。

中には布がひどく汚れている者もいれば、ガスマスクが欠けている者もいた。


「!!!?」


中にいた奴らは突然出てきた少女に驚き、目を見開いていた。その奴らの中心にいたのは、ナイフを新人の処刑人の首に押し当てている奴がいた。ちょうど処刑をしようとしている所だったらしい。



「・・・・処刑人・・・!!」





一人が呟いた瞬間、一気にざわつきが起こる。そんな中、アンジェは呟く。







「償いはいらない―――――
              ――――――罰を与えるだけだ」



「!!?」




次の瞬間、少女の手の中に「小さな光」が生まれる。その光は徐々に膨らんでいくと、『槍の形』となる。






―――――――瞬間



「!!!?」



いきなり現れた謎の光に、目を奪われていた処刑人狩りの頭上に槍の形をした光が走る。ズガンッ!!、と大きな音を立てて、教会の壁をぶち抜く。
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