暗黒組織~グリフォード~
「わっ・・・・っ!」



ナイフが手から抜けた瞬間、反動で軽く少女が吹っ飛ばされる。尻餅をつき、立ち上がろうと掛けた手が死体の顔に当たり、「ひっ・・・」と声を漏らすと、ほぼ、はいはい状態でこっち側に来る。


そんな姿に一切興味を示さない私は、手を握ったり開いたりしていた。問題はない。戦えるけど、『あの力』は使えないな・・・。


「あの、大丈夫ですか・・・?」


「うん、ありがと」





その言葉を聞いた途端、はぁ・・・、と安心したようなため息を漏らすと、ペタリ、と地べたに腰を下した。



「お前、名前は?」



「わ、私ですか・・・?私は・・・ハーマイです・・・」




「ふぅん・・・なんで捕まったの?」




「え?あぁ、私は仕事帰りについでに買い物をしていたら、捕まって・・・・」



「不幸なもんだね・・・・」



そういって立ち上がると死体の中から適当に探って、銃(ピストル)を見つける。血まみれだったので、適当に振るが取れるはずがない。試しに引き金を引くが、血が固まって動かない。これじゃ、使い物にもならなかった。



「あ、あの・・・・」




銃を放り出し、また探リ始めるとハーマイが銃を握りしめていた。



「・・・・何?」



「あっ、あの・・・これ、私のですけど・・・・どうぞ!」



「・・・・いいの?」



「はい、私、戦えないし・・・」





ありがたく、貰っておくことにした。銃など、最近使ってないため、腕は鈍っているかもしれないが、あの程度ぐらいは大丈夫だ。


「あの・・・」


「何?」


「あの、さっき突入していたときに使っていたあれは・・・・?」



「あれ?詳しくは言えないんだけど、私の能力。今は「ある事情」で使えない」


「そ、そうですか・・・」



ある事情、それは手の紋章だ。さっきの能力は手に書いてある紋章が発動し、それのサポートをする(形を変えたり、強さを変えたりすること)のが私。


だからこんなもの。操れる力さえ手に入れれば、誰でも紋章を書けばできるのだ。


だが、力に溺れたものがむやみに使うと、暴走し、街を二、三個ぐらい吹っ飛ばしてしまう。だから、この力を使うものは世界だけでも、とても少ない。







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