幕末にゃんにゃん【完】
「で?あいつらって?」
『……一悶着あった浪士三人』
総司の質問に、ブスッとしながら答える。
「一体何があった」
一君に、私は一悶着あった理由など
思い出し始めた。
『今日、京に着いたんだけどさ。新撰組の場所がわからなくて。
町の中グルグルしてたら太陽と月が入れ替わってて――』
京についてから浪士に出会って
藤堂さんと原田さんに会った経緯を話した
『で、捕まってココに来たってわけ』
「大変だったね」
『刀を出された時はさすがに死ぬかと思ったけど。旅は楽しかった♪』
総司も一君も暗闇で余り顔が見えないけど
心配してくれていることは雰囲気で分かった。