幕末にゃんにゃん【完】
『でも、いつまでも
醜い私に頼るのはやめた……』
最後は笑って彼らを見送ろう
そう心に思った瞬間
公園を囲むように植えてある木々に
桜が一斉に咲いた。
――――ブワッ
『何これ?』
私も、一君も総司も
みんな目を見開いて
桜を見つめた。
桜の花びらは
私たちを包むように舞う。
あぁ……今日だったんだね。
彼らが帰る日は………。
私は目を細めながら
その桜に問うかけるように見つめた。