Review 序―復讐の章―
「…飛鳥」
「ん?」
「お前、寝れてないだろ」
「…うん、総もでしょ?」
「まぁな」
目の下を触りながら、あたしを見つめる総は
あたしが眠れない理由を知っているから、怒ったりしない
自分も眠れないから、何も言わない
「今日は、どうする?」
「倉庫に、いく。総、一緒に寝よ?」
「あぁ」
「…怖く、ないよ」
「…あぁ」
大丈夫だと自分に言い聞かせて
あたしたちは一緒じゃないと寝ることが出来ない
懐かしい人と一緒じゃないと眠れない
あの夢を見るのが怖いから
きっと総も一緒
だからこんなに疲れてる
あたしは抱きしめる力を少し強めた