星に願っても…。




「キラちゃんも無理はダメだそ。わかったか?」




篠咲さんは優しくそう言った。




「はい。」




「トワもマサキと一緒なんだ…。トワのこともよろしくな」




マサキと一緒って…。



トワも大切な人を失ったの?




聞きたかったけど…。聞けなかった。





「トワのことはまかせてください!お兄ちゃんのことくらい朝飯前!」




私ができる精一杯の笑顔でそう言うことしかできなかった。





「アハハッそうだな。よろしく」





「はい!」





カランカラン




「お、トワ。お前にはもったいないくらい、いい妹だな」




トワはいきなり篠咲さんにそう言われ頭の上にハテナが浮かんでる。





「だって!トワ!感謝してね!」






正直、トワのことをもっと聞こうと思った。でも…。





「キラ。帰るぞ。」




これから知っていけばいいかなって思うし…。









ちがう。ほんとは…。




こわいだけ…。





「トワ。」




「ん?」




「よんでみただけー」




「なんだよ」




「えへへっ」





心にある不安を消すために…。よんだんだよ…。

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