緋~隠された恋情
「バカ野郎!


 いいわけあるか!


ありさは俺の宝物なんだぞ

会った時からずっとだ。


わかってんのか?


俺はお前のために生きてるんだぞ。」



「嘘!

 義理で大切にされたって嬉しくないよ。」



「何で義理なんだよ

 家族だろ!」


 家族そうだよね

 お兄ちゃん私は

 家族じゃもういたくないんだよ



「ごめんもう無理なの。」



片手につながれているお兄ちゃんの手を引き剥がし

そのまま目を伏せて重力に身を任せた。


バイバイお兄ちゃん。


バリバリとする音と激痛


これで楽になれるよね。


私もお兄ちゃんも……

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